短期金融市場ウィークリー
2025/8/25(月)~2025/8/29(金)の市況
無担保コール市場
今週の無担保コールO/N物は、引き続きビッドサイドの調達ニーズが堅調に見られたため、出合いレートの水準は、0.475~0.478%程度で安定的に推移した。25日(月)、26日(火)、28日(木)には試し取りを実施する先もあった事から、付利金利を上回る水準での出合いも一部見られた。
ターム物に関しては、1W~3M程度の幅広い期間で引き合いが散見され、0.4%台後半から0.6%台前半で出合いが見られた。
日銀当座預金残高は、25日(月)に524兆円程度からスタートした。その後は財政資金の揚げによりやや減少したものの、28日(木)以降は、国債買入オペや財政資金の払いを受けて再び増加した結果、29日(金)には524兆円強での着地見込みとなり、週を通して小幅な変動に留まった。
レポ市場
今週の債券レポGC O/N物は、0.38~0.50%で推移した。月末要因により28日(木)のT/Nこそレートが低下したものの、そのほかの日ではオファーが安定的に見られ、レートは高めの水準で推移した。
SC取引の個別銘柄では、2Y460~474回、5Y150~178回、10Y355~379回、20Y180~192回、30Y65~85回、40Y13~17回などで引き合いが多く見られた。
短国市場
今週の短国市場は、全ゾーンが概ね横ばい圏での推移となった。
29日(金)に実施された3M物入札は、無難な結果となり、結果発表後のセカンダリーでも、堅調に推移した。
CP市場
今週のCP市場は、不動産、食料品、電気・ガス業など複数の業態で大型発行が行われた。
市場発行残高は、28日までは概ね26兆円程度で推移する展開となった。
発行レートは、引き続き0.5%以上で推移し、銘柄や期間により投資家の運用目線にばらつきがみられた。