短期金融市場ウィークリー
2025/10/6(月)~2025/10/10(金)の市況
無担保コール市場
今週の無担保コールO/N物は、引き続きビッドサイドの調達ニーズが堅調に見られ、出合いレートの水準は、0.475~0.478%程度で安定的に推移した。週を通して大きな変化がなく落ち着いた相場展開となったことから、加重平均レートは6日(月)~8日(水)までは0.477%の横這いでの推移となったが、9日(木)は試し取りが実施されたことから、0.478%に上昇した。10日(金)は週末となり試し取り要因が剥落したことから、再び通常の取引が中心となった。
ターム物に関しては、月内物で0.48~0.55%程度で出合いが散見された。10月の決定会合を跨ぐ1~3M物では、オファーとビッドのレート目線が乖離しており、閑散とした状況となった。
日銀当座預金残高は、6日(月)に493兆円程度からスタートした。8日(水)には国債発行により492兆円台に減少したものの、9日(木)の国債買入オペを受けて493兆円台を回復した。10日(金)は再び国債発行等の要因により減少し、491兆円程度での着地見込みとなった。
レポ市場
今週のGC O/N物は、概ね0.49~0.505%程度の水準で推移した。
SC個別銘柄では、カレント近辺の銘柄にビッドの出入りが多く見られた。
短国市場
今週の短国市場は、3Mゾーンが堅調に推移した。
9日(木)に実施された6M物入札は無難な結果となり、結果発表後のセカンダリーでも、底堅く推移した。
10日(金)に実施された3M物入札は事前予想に比べ強い結果となり、結果発表後のセカンダリーでも、強含みで推移した。
CP市場
今週のCP市場は、小売業、建設業、不動産業など複数の業態で大型発行が行われた。
市場発行残高は、23兆円台前半で推移する展開となった。
発行レートは、引き続き0.5%以上で推移し、銘柄や期間により投資家の運用目線にばらつきがみられた。