短期金融市場ウィークリー
2025/9/8(月)~2025/9/12(金)の市況
無担保コール市場
今週の無担保コールON物は、週を通して0.475~0.478%近辺での出合いが中心となった。加重平均レートは、11日(木)に試し取りが行われた影響から0.480%まで上昇したが、それを除くと0.477%で推移した。市場残高は、3兆円台前半で推移し、一時的に増加していた運用額が元に戻ったことから、前週対比で減少した。
ターム物は、保険業態による期内物の運用と、証券業態による9月末越え物での調達が中心となり、0.4%台後半~0.7%近辺で出合いが見られた。
日銀当座預金残高は、週初516兆円程度からスタートし、国債の発行や貸出増加支援資金供給オペの新規貸付け終了を受けて、500兆円を割り込み、499兆円台での着地見込みとなった。
レポ市場
今週のO/N GCは、0.49~0.505%のレンジでの取引となった。8日(月)から10日(水)は0.495%近辺の狭いレンジで推移したが、11日(木)は輪番オペの実施が意識され、前場は0.49%の出合いが見られたものの、後場はレートが上昇し0.505%の出合いも見られた。12日(金)も0.495~0.505%程度で出合いが見られた。
SCはカレント銘柄近辺や、チーペスト周りの銘柄にビッドが多く見られた。
短国市場
今週の短国市場は、3Mゾーンと6Mゾーンは堅調に推移し、1Yゾーンは軟調に推移した。
9日(火)に実施された6M物入札は、強い結果となり、結果発表後のセカンダリーでは、強含みで推移した。
12日(金)に実施された3M物入札は、事前予想よりも若干強い結果となり、結果発表後のセカンダリーでは、軟調に推移した。
CP市場
今週のCP市場は、小売り、卸売り、鉄鋼などの業態で大型発行が見られた。
市場残高については、8月下旬に26兆円台まで回復したが、その後はやや減少し、足元では25兆円前後で落ち着いた推移となっている。
発行レートについては、0.5%以上で推移しており、銘柄や期間により投資家の運用目線にばらつきが見られた。