| ◆日本銀行当座預金 |
日本銀行は、銀行や証券会社など約570の金融機関との間で当座預金取引を行っており、取引の支払指図に基づいて当座預金を振替えることによって、取引先間のコール取引や手形売買といった短期資金取引や国債売買代金の決済、日本銀行の金融調節に係る決済を行っている。
このほか、民間が運営する銀行間決済システムである「全銀システム」(内国為替決済制度)、外国為替円決済システム(外国為替円決済制度)、手形交換制度などにおける各金融機関の受払尻(受取総額と支払総額の差額)の決済も、最終的には日銀当座預金を利用して行われる。 |
◆日本銀行
金融ネットワーク
システム(日銀ネット) |
日本銀行が運営するオンラインシステムで、日本銀行当座預金勘定の振替、国債振替決済制度による国債の振替などを行う。2007年の1営業日あたりの当座預金の決済金額は約101兆円で、国債DVP(DeliveryVersus Payment)決済金額は約54兆円。2007年12月末現在の日銀ネットの利用先数は416先。 |
◆全国銀行
データ通信システム
(全銀システム) |
内国為替制度(全銀システム)は、個人や企業が金融機関に振込みを依頼した場合などにおいて、金融機関同士の決済を行うための仕組みで、東京銀行協会に設置された内国為替運営機構が運営している。全銀システムセンターは金融機関の支払指図を送受信し、各金融機関毎に受払差額を計算し、その結果を日本銀行に送信する。この送信結果に基づき、当日の午後4時15分(時点ネット決済)に各金融機関と東京銀行協会の間で、日本銀行当座預金の入金または引き落としを行うことにより決済される。2007年の1営業日あたりの決済金額は約11兆円。 |
| ◆手形交換システム |
各地の銀行協会が運営する手形、小切手などの交換制度。加盟金融機関は顧客から受け入れた手形、小切手などを手形交換所に持ち出し、交換所は各金融機関の受払差額(手形交換尻)を計算する。手形交換尻の決済は当日の午後0時30分に日本銀行または幹事銀行の当座勘定の振替で行われる。2007年の1営業日あたりの決済金額は約1兆3千億円。 |
◆外国為替円決済
システム |
東京銀行協会が運営する外国為替円決済制度(外為売買、輸出入取引など外為関係取引に関する円資金の受払を行うしくみ)において決済を行うしくみで、同協会から委託を受け、日本銀行が日銀ネットの一部として提供しており、ネット決済とグロス決済がある。この交換尻の時点ネット決済は、午後2時30分に日本銀行当座預金間の振替で行われる。2007年の1営業日あたりの決済金額は約23兆円。 |
| ◆国債振替決済制度 |
銀行、証券会社等を介して行われた国債の売買や担保取引等に伴う証券の受渡し(決済)を日本銀行(振替機関)に設けられた振替口座簿上の振替(口座振替)で行う制度で1980年に創設された。1990年5月からは「日銀ネット国債系システム」稼動によりオンライン処理されている。
1994年には、日銀ネットの当預系と国債系をリンクさせることにより、DVP決済(国債と資金の同時受渡し)を開始し、2001年にはRTGS化を実現した。2003年1月6日に施行された「社債等の振替に関する法律」に基づき、同年1月27日より、完全にペーパーレス化された新しい法的枠組みに基づく制度へ移行した。
日銀ネット国債系のオンライン入力開始時刻は、当預系と同じく午前9時で、締切時刻は午後4時30分となっている。 |