| 日銀当座預金増減要因と金融調節等の概況 |
| 2007年8月実績 |
1.概況
| 〈銀行券要因〉 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 3,343億円の還流超。前年(1,476億円発行超)に比べて1,867億円の余剰振れ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 〈財政等要因〉 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 55,961億円の揚げ超。前年(64,955億円揚げ超)に比べて、8,994億円の余剰振れ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ◎うち一般財政:消費税や源泉所得税などの揚げ要因を、年金定時払いなどの払い要因が上回り、21,386億円の払い超。前年(15,566億円払い超)に比べると5,820億円の余剰振れ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ◎うち国債・政府短期証券: 71,947億円の発行超過。 前年比では11,300億円の余剰振れ。国債の発行額減少が要因。
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《参考》:国債および政府短期証券の発行予定額内訳
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| ◎うち外為勘定: 8月中、外国為替平衡操作は実施されなかった。 ◎うちその他 : 5,400億円の揚げ超。 |
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《参考》東京市場 直物対ドルレート
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| 以上の結果、8月のの資金需給は52,618億円の資金不足 。前年同月(63,479億円資金不足)に比べて、10,861億円の余剰振れ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 〈金融調節と当座預金〉 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 国債買入や短国買入のほか、国債買現先や全店方式共通担保資金供給オペの実施により、合計で47,243億円の資金が供給され、不足分5,375億円が当座預金から取り崩された。8月末の当座預金残高は82,869億円(前年91,030億円)、準備預金残高(郵政公社預け金を除く)は52,524億円(同63,421億円)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.コール市場
| 8月のインターバンク市場は、月明け早々からONを中心やや弱めの地合いとなったため、日銀は中立ないし積み下調節を実施、市場はややタイト気味の地合いへと転じた。こうした中、米国のサブプライム問題に端を発した信用不安が日本時間の9日に欧州市場で表面化。ECBは信用収縮を未然に防ぐため、過去最大規模となる日本円で約15兆円を、FRBも約3兆円の緊急資金供給を実施した。翌10日、日銀も9:20に1兆円の即日資金供給オペを実施。一時0.5%台半ばで高止まりの場面もあったが、大きな混乱は見られなかった。しかし潤沢な資金供給による高水準の準備預金残高により、積みの最終日をはさんだ翌週は週初からレートが急低下。13日は0.1%まで、14日は9:20と12:50の2回で合計1兆6,000億円の即日資金吸収オペ実施にもかかわらず0.0%台まで低下する事態となった。15日の積み最終日のONは、2兆円程度まで低下した所要額を背景に0.2%台の低水準でスタートしたが、朝昼2回で合計2兆円と予想を上回る額の即日資金吸収オペが実施されたことや、落札レートが0.7%台に達したことなどから0.50%程度に一時急上昇、しかし最後は0.1%程度で終了するという、振幅の激しい波乱含みの展開となった。積み明けの16、17日は、23日の決定会合での利上げの可能性から、ONの大幅上昇が従前より予想されていたが、急激な円高や日経平均の年初来安値など市場環境の悪化を受けて利上げ観測が大幅に後退、0.5%台半ばまでのレート上昇にとどまった。 その後は低下基調が続き、月末週に入っても加重平均レートは誘導目標水準近辺に収まるなど落ち着いた展開となった。ややタイトな展開が予想された31日も、朝方こそ0.5%台半ばの出合いが見られたものの、午後から弱含みとなり、低下地合いの中で8月の取引を終了した。ターム物はショートターム中心。1Wはそれまでの0.5%台半ばから上旬ごろには0.60%程度へ、中旬過ぎには0.6%台半ばへと上昇。下旬に入ると再び0.60%程度に低下したが、月末を意識してやや高めの水準が続いた。22、23日の政策決定会合は8対1の多数決で現状維持が決定され、利上げは大方の予想通り見送られた。 |
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3.オープン市場
| 8月の短国市場は、1日入札のFB3Mは足切りレート0.6709%、平均0.6604%と、予想よりもやや軟調な結果でディーラーの慎重な応札姿勢が見られた。翌週は6M物、3M物、2M物とFBの入札ラッシュ。政策決定会合を控えて再び利上げへの警戒感が強まり、急速にレート上昇を織込む中、6M物は平均レート0.7347%、足切りレート0.7505%、3M物は平均レート0.7269%、足切りレート0.7454%など、いずれも予想より大きく上昇する低調な結果となった。14日にTB1Y物、15日にFB3M物入札が実施され、1Y物入札は13日発表の4-6月期GDP1次速報がやや弱めの数値となったことや、サブプライム問題を契機とする内外の不安定な市場動向による8月利上げ観測の後退を反映して、前回より平均落札利回りは8bp低下の0.7941%となった。一方3M物入札では、業者のポジションが重くなっていたことや、需給悪化に伴うファンディングコストの上昇から、平均落札利回りは0.7454%と前回より1bp上昇した。22日のFB3M物では、質への逃避の動きや国債買現先オペの実施による足元需給の好転から最高落札利回りは前回に比べて約4bp低下の0.6991%となり、8月1日入札以来の0.70%を下回る結果となった。23日の政策決定会合で利上げが見送られると、市場参加者の買い意欲の高まりから低下基調となり、その後もレート水準を切下げる展開が続いた。29日のFB3M物入札は、平均レートで0.6669%、足切レートで0.6729%と堅調な結果となった。 CP市場は、週間で8,000億円弱と比較的低調な動きでのスタート。足元の強い資金余剰感を反映し1〜2週間程度まではa-1格銘柄で0.55%台での発行が見られるなど、レートは弱含みで推移。しかし、1ヶ月以上の期間では8月利上げ観測後退を積極的に織り込む動きは見られず、横ばいからやや上振れる展開となった。10日発行は、企業の夏期休暇を控えて比較的落着いた展開の中、幅広い取引が見られたものの件数は少なく週間で総額1兆円程度と閑散ながら、8日のFB入札結果などから8月利上げの可能性が強く意識され、期内物を中心にレートは急上昇した。その後も米サブプライムローン問題に伴う市場の波乱から消極的な応札姿勢が強まり、10日前後ではレートが高止まり状態となった。 夏期休暇に入り、20日発行は閑散で、週間の発行総額は8,000億円程度にとどまった。足元金利上昇の影響から期内物が急上昇し、一部には発行を見送る動きも見られた。一方期越物は、信用リスクへの漠然とした不安感から購入に慎重な向きが多いものの、8月利上げをほぼ折り込んだ水準では絶対金利を求める投資家の動きもあり膠着感が強まった。夏季休暇明けの週間の発行総額は1兆2,000億円強にとどまった。利上げ見送り決定後、1ヶ月以内の案件では投資家、ディーラーの買い下がる動きから0.6%台前半へと大きく低下、8月利上げを織り込んだ水準が続いていた期越え物も買い進まれてレートは低下したが、高格付け銘柄ほどレートの低下が顕著で、銘柄間較差が拡大した。月末発行は活況で、幅広い銘柄のまとまった発行により週間の発行総額は約2兆円に達した。秋以降の利上げ観測の後退から一時は期内物を中心にレート低下が顕著となったものの、末初現先レートなど足元レートの高止まり傾向が続き、レート低下の動きは一服。一方、9月末償還物では大量発行に伴うレートの上ぶれも目立ち、また3M物では世界的な信用収縮を懸念した慎重な購入姿勢からノンバンク銘柄を中心に発行レートの強含みも見られた。 |